がん細胞の働きを抑える|免疫療法は細胞組織の特性を利用

ナイダスの破裂を防止

婦人

ナイダスを発見して除去

脳動静脈奇形とは、生まれつき脳の中にナイダスができているという、脳の奇形の一種です。ナイダスとは血管の塊のことで、ここでは本来は直接つながることのない動脈と静脈とが、つながってしまっています。つまりナイダスには、動脈と静脈のそれぞれから、血液が流れ込んでくるわけです。そのため血管内壁に圧力がかかりやすく、通常の血管と比較すると破裂するリスクが高めとなっています。ところが、ナイダスの有無はCT検査などで容易に確認することができます。そして発見した場合には、手術で除去することで、破裂を回避できるのです。つまり脳動静脈奇形の人は、ナイダスがあるからこそ、破裂する可能性が高い場所を特定し、破裂を未然に防ぐことができるわけです。

放射線の定期的な照射

脳動静脈奇形の治療は、ガンマナイフなどの放射線照射機器を使用することもおこなわれています。放射線には、細胞を変質させる力があり、変質した細胞は、本来の力を発揮することができなくなります。そのためナイダスに放射線を照射すると、ナイダスは血管として機能しなくなっていきます。その結果そこには、動脈や静脈から血液が流れ込みにくくなりますし、破裂する可能性も低下していくことになるのです。放射線による治療は、手術と異なり入院せずに受けることができますし、頭に傷も残りません。定期的な照射を2〜3年ほど続ける必要がありますが、それにより9割ほどのナイダスが機能しなくなります。体への負担の少なさと効果の高さから、多くの人が脳動静脈奇形の治療に放射線療法を選択しています。